【中京新馬戦】母ジェンティルドンナ、父モーリスの超良血ジェラルディーナ 来年2月末で引退する石坂正調教師へ初陣白星からの阪神JF制覇狙う 

秋競馬開幕に合わせて、G1・7勝の名牝ジェンティルドンナの娘、ジェラルディーナがデビューの時を待つ。12日の中京の新馬に出走予定の良血が母より2か月早い初陣から目指すのは、3冠牝馬の母が出走できなかった阪神JF(12月13日、阪神)。来年2月末で引退する石坂正調教師(69)=栗東=と“最初で最後”のG1奪取へ、その第一歩を記す。

 注目の良血がベールを脱ぐ。12日の中京土曜4Rの新馬(芝1600メートル、牝馬限定)でデビューを予定するジェラルディーナは、牝馬3冠などJRA最多タイのG1・7勝を挙げたジェンティルドンナの娘。父にG1・6勝のモーリスを迎えた“13冠ベビー”だ。「素直で乗り味のいい馬。446キロで、姉のモアナアネラ(4歳3勝クラス)に比べて、体格も恵まれている印象です」と母の調教もつけていた井上助手は説明。担当も母と同じ日迫厩務員で、手塩にかけて育てている。

 偉大な能力も受け継いでいる。「お母さんの背中を思い出させます。本当に、うり二つ。体つきからしぐさ、人懐っこさなんかもね」とうれしそうに切り出すのはコンビを組む岩田康。12年の桜花賞、秋華賞、ジャパンCで母の手綱を執って、勝利に導いた。先週の栗東・坂路で53秒9―12秒5をマーク。「走りも似ている。高級車のようにスーッと静かに加速していくような感じ。体の軸がしっかりしているんだと思う。こんな走りの馬に乗るのは久しぶり」と笑みが絶えない。

 石坂正調教師は来年2月末で定年引退。思い入れの深い血統馬と狙える大舞台は2歳女王決定戦の阪神JFしかない。「(石坂正師と)せめて1冠は取りたい。それぐらい楽しみ」と岩田康が力を込めれば、「子供で勝てば、感慨深いはずですから」と井上助手も前を向く。母子2代でつなぐバトンが、名トレーナーの最終章を華やかに彩る。(山本 武志)

 ◆中京デビューのG1馬 秋競馬の開幕を中京で迎えたのは、90年以降では京都あるいは阪神の馬場やスタンド改修により、90、91、94、06年の4度。90年の開幕日にはのちのオークス馬イソノルーブルが新馬勝ち。翌91年の開催初日には2冠馬ミホノブルボンがデビュー戦を飾った。94年も開幕デーの新馬を制したヤマニンパラダイスがその年の2歳女王に輝いている。ちなみに中京デビューのG1馬には90年12月のトウカイテイオーのほか、7月に開催が行われる近年ではハープスター、ディアドラ、ワグネリアン、アドマイヤマーズが初戦を迎えた。

〈ジェンティルドンナは再びモーリスの子を受胎中〉

 ○…ジェンティルドンナは北海道安平町のノーザンファームで、モーリスの子供を受胎中。ノーザンファーム事務局スタッフの宮本俊彦さんは「これだけの実績があるお母さんですからね。産駒の活躍が楽しみです」と期待。なお、当歳の産駒はおらず、ジェラルディーナの半妹にあたる1歳のロードカナロア産駒がいる。現在、ノーザンファームイヤリングで順調に成長している。

スポーツ報知よりhttps://hochi.news/articles/20200908-OHT1T50166.html

※画像・写真はイメージになります 出典写真:写真AC

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